決定方法

　世界遺産登録の手順はこうだ。まず国が世界遺産条約を締結。世界遺産登録を目指す物件を「暫定リスト」としてまとめてユネコ世界遺産センター提出。その中から1年につき原則1件をユネスコ世界遺産センターに推薦する。その後、文化遺対象は国際念物遺跡会議（ICOMOS）へ。自然遺産対象は国際自然保護連合（IUCN）で現地調を中心に審査され、年に1度開される世界遺産委員会で認定される。

　推薦を受けたものすべてが認定されるわけではなく、延期や登録条件が追加されることもある。また、登録後に自然災害や紛争、開発なより、「顕著で遍な価値」が損なわれる危険性がある場合、「危機にさらされている世界遺産」、通称、危機遺産に認定され。その例のとつが、ドイツ、ドレスデンのエルベ渓谷だ。住民の利便性を考えて橋が建設されたため、観が損れと判断され、2009年に登録を抹消された。

　世界遺産に登録されると、世界に知られることになり観光需要は増える。これに伴いリスクがあることも否めない。だからこそ、や国際社会に対して保護する義務と責任は大きくなる。

　日本では、録後に政府機として管理センター設置されたり、観光地としての整備が進むが、白川郷のように現在生活の場である集落全体が登録されたことにより、個人で勝手に改築や修理を行うことができなくなるケースも出ている。
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